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studio RECKLESS ガンダムGP03 ステイメン 製作








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■ステイメン製作!!

次回、WEBで公開する作品はRG Mk2を載せるつもりだったのですが発売日に仮組みした後、
展示会の準備等で色々と忙しくなっていくうちに作る気がしなくなってしまいました。
手の施しようがないと言う理由もあったのですが^^;


3月にまた0083のDVDを見て急にステイメンが作りたくなってMGステイメンを触ったのですが、
お蔵入りになってしまったので、ガレージキットで探していたところ、「studio RECKLESS」と言うブランドが出している造形が
一番良いと感じたので購入してみました。

ステイメンは劇中では最後に少しだけ出てくるのですが、あの登場シーンはカッコ良過ぎます><
GP02にも思い入れがあるのでいつか再現しようと思ってます。

自分はガンダムのガレキに関しては脆弱なので、よく分からないブランドを手にする際はネットで調べてから購入するようにしています。
過去にFSS関連のガレキで痛い目に遭いましたので^^; (オークションの安いガレキにはご注意を)


色々調べるとユニコーンもνガンダムもあって一気に作りたい気持ちはございますが、コツコツ気長にいきたいと思います。

まずはstudio RECKLESS版のステイメンの製作開始!!









・自分の場合、ガレージキットを製作する際の製作工程はだいたい以下の通りに行ないます。


■製作工程
 バリをカット(パーツの形状把握) → パーツの歪み矯正 → 軸打ち(一部の関節は除く) → スジ彫り・ディテール復活 →
 → ※表面処理1 → ※洗浄1 → ※表面処理2 → 改修・軸打ち(関節部の調整) → ※洗浄2 → サフ → サフチェック(表面処理) →
 → 塗装・仕上げ → 完成



※表面処理1・・・主にバリやパーティングラインと言った基本的な表面処理。
※洗浄1・・・離型剤落としに漬け込み歯ブラシで洗浄後、超音波洗浄機にて洗浄。
※表面処理2・・・パテ類を使用した気泡処理やエッジ調整、軸の調整など。
※洗浄2・・・超音波洗浄機にて洗浄。



・効率を考えてスジ彫り、表面処理する前にパーツの洗浄はしません。
広いパーツ面はどうせペーパーがけを行なうので、広い面の離型剤はこの時に大体は落とせます。

また、1回目の洗浄が終わった後にパテ類を使用した気泡処理などの行なうことにより、パテの食い付きが
保障できるのと、2回目の洗浄でパテが浮いてこないように対策することも出来ます。

離型剤が付いたままパテを塗ってしまうと、せっかく表面処理しても洗浄後にまた剥がれるかも知れませんので念には念を。


気泡処理はほとんど瞬間接着剤+アルテコパウダーで一度、表面処理し、再度、瞬間接着剤でコーティング後に表面処理をして
ヒケないようにします。瞬間接着剤は硬いので削るのが大変ですがコレが確実かと思われます。


表面処理を2回行ないますので、単純計算で2体分を表面処理する労力が必要になってきます。(今回は340パーツ)
今回はほとんどのパーツに気泡がエッジ周辺に多数あるので表面処理が大変です。^^;








■パーツ確認

・1パーツ1パーツが非常に繊細で気泡も多いので表面処理で苦労しそうです。難易度が高そう...

おそらく遠心脱泡機で抜いてあるのでバリやエッジ中心に気泡があります。
肝心の顔にも気泡が多いのでマクドリやカメラ内部が大変そうですが、原型氏さんの造形を最大に発揮出来るよう努力したいと思います。






■歪み矯正など

・歪んでいるパーツは熱湯でふにゃふにゃにした後、形を整え冷凍。

まずは各パーツをしっかりと整えてから出ないと仮組みすら出来ないので最初から苦戦してます^^;
久しぶりのガレージキットなので製作記は残したいと思いますが、全部載せていくとほんとキリがないので分かりやすい部分を
簡単に載せていきたいと思います^^




・ヒザ関節はサークル状のパーツがあるので、各パーツの空間を調整するのが大変でした。
プラモデルならこんな箇所では苦労しないですがガレージキットは軸打ちしながら調整していかないといけないので組立てること自体が困難になってきます。
原型氏さんが作りやすいよう一応はダボやガイドを残してくれてますが、精度調整が必要なのでレジンのピンは短めにカットして軸打ちし直しです。
と言うよりパーツ自体の厚みが足りないので型抜きの際に適当にピンを追加して、パーツの厚みを足しているような気がします。パーツ自体が小さい為、0.5mm
以上のピンバイスでは慎重に行わないと簡単に貫通するので、ピンの口径よりも一回り小さい0.3mmや0.5mmを使用して強度を上げろと言う意味なのではない
かと勝手に解釈してます。

パーツが小さいので接着剤だけでも十分な強度は得られますが、パーツ数が多いと位置決めがシビアになってくるのでなるべく真鍮線を通すようにしています。
小さいパーツや関節等の軸打ちは各自でお任せなので、ヒザ周辺の調整だけでも丸一日かかっていたりします^^;




・バズーカ矯正。





■説明書

・先ほど、軸打ちの件で勝手な解釈を記載しましたが、ある程度解釈をしながら作っていかないとキット自体をダメにし兼ねません。
パーツに厚みがないので軸の打ち直しがほぼ出来ないです^^;
説明書も画像のような感じで簡単だったりするので過剰に神経遣いながら作ってしまいます。手やアンテナの作り方とかも載っていないですし...
(納期の時間がなくて焦ったのかなぁ...)
まぁ、こう言った手作り感を味わいながら製作出来るのがガレージキットなので、大変ではありますが楽しませてもらってます^^






■ディテール復活

・ガレージキットを生産する際、1つの型で何回もレジンを流し込んでパーツを複製します。
レジンの熱によっても型が痛みますし、モールドが深かったりテーパーがきつかったりするとパーツを型から取り出す際に、
シリコンが破けたりしてしまうのでそれを気付かずにまたレジンを流してしまうと左の画像のようにディテールが潰れたりします。

常に型が万全ではないのでこういった箇所もチェックしながら修正していきます。
型を痛めないようにするために原型のモールドは非常に浅く掘られていますので、モールドの彫り直しは必須。






■精度調整

・目を凝らさないと気にならない程度ですが精度の調整を行ないました。



・中央部は角度と斜めになっていたので、基部の精度を調整。





■別パーツ化

・モールドが甘かったので、カットしてディテールアップパーツに置換え。
原型と同じものを使用しているので見た目に影響はありません。




・バズーカのスコープも気泡が多かったので置換え。





■クリアランス調整など




・スペースはプラ板でディテールアップ。
画像では分からないですが、各エッジを調整してますので違和感なく貼り付けています。




・こんな隠れてしまう部分にもディテールが入っており、せっかくなので手の甲のカバーをカットし、
ディテールが覗けるようにしてみました。






■関節改修

・キットの接続部は気泡が入っていて強度に問題があったのと、真鍮線を通せても十分な長さを確保
出来なかったので(1、2mmの世界で格闘してます)、全てイエローサブマリンのボールジョイント(関節技)に置換え。

これで強度と脚部をある程度好きな開き具合で展示することが可能となりました。




足首もボールジョイントに置換え。着地性が向上。



・腕部接続部も同様に。
右腕はネットで出回っている作例通りにするにはヒジ関節をおかしな角度で軸打ちしたり、
右腕を下げて接続部でスペーサーを足さないと上手く開きません。(肩アーマーが干渉)

ボールジョイントを仕込むことで、左腕のジョイントは1ミリ内側へ、右腕のジョイントは2ミリ外側へと言った
調整が出来ますので採用しました。






■仮組み
studio RECKLESS ガンダムGP03 ステイメン 製作
・ここまで全て終わってようやく仮組みが出来ます^^; ホント長かった...
苦労に見合うだけのカッコ良さです!



studio RECKLESS ガンダムGP03 ステイメン 製作
・テールバインダーの流れも非常に美しい。裏側もハイディテールなのでマスキングが楽しみです^^





・以上になりますが、今回は久しぶりのガレージキットなので製作記は残したいと思います。手持ちの画像はまだまだあったのですが、
大まかに分かりやすいようまとめてみました。細かすぎて何処をいじったか画像を見ても覚えていないのもいくつもありましたので、
結構修正が必要なガレージキットだと思いました。

まぁ、こんな原型を作っただけでも凄いことなので文句は言えませんが、パーツ数減らしてパーツの厚みを考えて欲しかったです。
気を遣ってのことなのかマスキングしやすいようパーツを細分化しているので、軸打ちが非常に辛かったです...^^;


改修自体は普段やっているものと変わらないのですが、細かくて失敗が出来ないので精神面で気を遣いました。
塗装後の接着は一発勝負で更に集中力が必要になってきますので頑張りたいと思います。

それでは、完成まで今しばらくお待ちを^^











■サフチェック編
・完成までもう少しかかりそうなので、追加で更新します。と言いますか追加したい><
仮組みと表面処理が終わっているから完成まですぐだろうと思っていましたが、なかなか順調に進みません。

プラモデルとガレージキットの違いはこの気泡処理↓↓



・赤丸部分にプツプツと気泡があるのが確認出来るかと思います。
1パーツでこれですからはまさに地獄です。


埋めて一回で終わればいいのですが、終わるはずもなく表面を削るとまた新たに気泡が生まれてきます。
そしてまた、サフ → サフチェック → 気泡埋め → 表面処理...

を、2回ほど繰り返してもまだ出てくるのでキリがありません。
当然、サフを吹くごとにエッジがだるくなってくるのでエッジ処理を行なうとエッジにも新たな気泡が出てきたりなので、さすがにもう嫌になってます^^;


もう3周目のサフチェックでも処理できなかった気泡はパーツの強度や造形を優先して諦めます。(1パーツに気泡が1個あるかないかの話なんですが)
90%以上は処理出来ているので普通に見れるレベルなので問題はありませんが、やはり高い目標で製作しているので自分としては凄く悔しいです...

もうちょっと抜きが良ければっ!!

と、何回もムカつくくらいに悔やんでしまいました。造形が良いからこれだけ口を出してしまうのですが^^;
人間とはほんと欲深い生き物です。



上の画像のように厚くて表面処理しやすい広い面のパーツなら気を遣わなくてもですが、下の画像のようなパーツだと
表面処理すら気軽に出来ません^^;



・パーツが薄く、グニャグニャ曲がるので力加減を徹底しないとペーパーの磨く力で破損させてしまいます。



・こんなパーツなんか厚さ0.05ミリくらいしかないのでピンセットで傷が付かないように掴んで、ちょっとずつ気泡処理です。
こんなパーツにも気泡が10個はありますから相当神経尖らせないと簡単にパキッといってしまいます^^;





・ 完成を楽しみにしている方には申し訳ないですがお蔵入り覚悟で表面処理していました。
峠は越えたのでこのまま勢いで完成まで持って行きますが、お蔵入りになったらトンカチで全パーツ砕くつもりでいました--

...まぁコレだけ神経を遣うキットは久しぶりです。
簡単に言えばRG並みの小さいパーツでほとんど強度がなく、表面に気泡があるパーツを処理しているみたい^^;
RGの表面処理も小さくて気を遣いますが、力入れて磨けるだけ全然マシです。


もうトータルで1000パーツ以上は表面処理しているようなもので、さすがに全パーツの構造を覚えてしまいました。
たぶん絵も描けます。

白のパーツが終わったらマスキング地獄に突入しますので、完成までもうしばらく時間がかかると思います。
たぶん来週あたりです。

以上、ご報告ですが引き続き頑張ります。














<完成品>



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