Fracture ネプチューン(設定画版)  製作レポート1



■Fractureというメーカーのネプチューン設定版の依頼品です。今回も簡単な製作ページを作成します。
製作前にインターネットで調べてみましたが完成品の画像がなかったのでどのようなネプチューンになるか楽しみです。
パーツ1つ1つが大まかな形で抜かれている為、エッジや表面を復活させる必要があるなど超難関キットです。
そのパーツがどれだけ凄いか数パーツほど画像で紹介します。


 
エッジはボロボロでレジンが流れていない状態。エッジの復活が必要です。


・かなりの型ズレ、実際は結構な段差です。画像のような面であればそれ程苦労しませんが、中には際どい箇所にあるパーツもあります。


・そしてこのネプチューンの最大の難点、無数の気泡です。かなり小さくてパーツの状態だと気が付きませんが、サフを吹けば凄さが分かります。
画像は見やすくするため暗めに撮影していて、遠くから見たり色んな角度から見ると表面のボコボコした状態が確認できるかと思います。
画像の1パーツで気泡100個以上はあります。この気泡が全パーツにあります。軽くデザインナイフで表面を削ってみたところ、まさに乾燥したサンゴのようなパーツでした。
表面処理で苦戦します。8月一杯はかかる予定です。



■仮組み

・このネプチューンにはヒールがありませんので自立させることに一苦労しました。若干左足を前に出して右かかとを5mmほど上げますと自立します。
仮組みを終え、全体的に見て顔以外はパーツのバランスはそこまで悪くないような気がします。顔はちょっとかっこ悪いので後から改修する予定です。


■洗浄

・画像はWAVEの離型剤落としに浸けている様子。この作業の前にまずクレンザーで洗浄しています。
表面に付いている離型剤が頑固なので、もう一度クレンザーで洗浄後、また離型剤落としに浸けました。



■サフ吹き

・洗浄後、大まかに組んだ状態でサフを吹きます。缶スプレータイプの物を使用しました。この段階での目的は気泡の場所をキズ分かりやすくするためです。
どうせ全面処理やモールド処理は行いますので、サフはかなり厚めに吹いています。少しでも小さな気泡が埋まればと。
パーツ表面をチェックしたところ、やはり..........


 
・たった1パーツでこのレベル。画像では気泡以外の問題はないように見えますが表面はもっとゴツゴツしています。キズも結構あります。
自分のデジカメではこれが限界です。足のスネやモモを見たところ気が遠くなりそうです。「どうしよう...」そう思った今日この頃です。



■気泡探し

・エッジをデザインナイフの先端で刺しながら中で発生している気泡を探して行きます。本当はこんな作業必要ないのかもしれませんが、
塗装の際、僕はクリアーで塗膜保護しながら進めていきますので、クリアーが乾燥する際、中に気泡があって肉薄な箇所は凹むと予想した為とりあえず行います.....




・やはり沢山ありました。くり抜いて穴を広げておきます。後からパテか瞬間接着剤で埋めます。意外と沢山ありましたので、
塗装の際に影響しそうな中の気泡のみくり抜いています。


■スジ彫り
 
・左画像=デザインナイフでモールドの段差を出している様子です。周りをカンナ削りで低くしていきます。
・右画像=見て分かる通りスジがほとんど消えかかっていますのでエッチングノコを使用しスジを復活させている様子です。
スジ彫りはエッチングノコの他に、ケガキ棒やデザインナイフ、ノミなどを使用しています。



■気泡処理

・小さな気泡がパーツ表面全面にありますので前面にパテを塗りました。
フィニッシャーズのラッカーパテを専用の溶剤で粘度を落としてからツマヨウジで塗っていきます。
エッジが欠けていたりラッカーパテでは対応出来ないような場所はポリパテやエポパテ、黒い瞬間接着剤を使用します。
パテを塗るにも一苦労。



・ペーパーがけのことは考えず、とりあえず全パーツのほぼ全面にパテを塗りました。これで気泡全体の約40%くらいは解決できると思います。
目を凝らして見ていくとまだまだパテを塗らなくてはならない場所もありますが、次の作業に回します。









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